ブラジル戦惨敗 アギーレの「テスト」強調は批判への“予防線”
「大惨敗の理由にメンタル面のひ弱さも挙げられる。90分間、日本代表からはユルさが漂っていた。中盤の選手はトラップミスを重ね、DF陣は適切なポジショニングもままならず、攻撃系選手は岡崎、小林、田中の先発陣に本田、武藤、柿谷の途中出場組全員が相手DFを浮足立たせることも出来なかった。ブラジルに負けること自体は順当だが、それでも試合を通して戦う姿勢を前面に押し出すとか、ゴールが決まらないまでも俊敏性など日本の良さを発揮しようと努力するとか、ネイマールにはテクニックでかなわない分、体を張った守備で行く手を遮るとか、いくらでも戦いようはあった。アギーレ監督の無為無策ぶり、選手の不甲斐なさにサッカーファンの多くが、日本サッカーの行く末に深く絶望したことでしょう」
試合終了直後、テレビ用会見に応じたアギーレ監督は「(来年1月の)アジアカップの選手選考も兼ねていた」と負け惜しみを言いつつ、会見が終わると知り合いでも見つけたのか、笑顔を浮かべながら投げキッスを送っていた。
能天気な敗軍の将は、これから日本サッカーをどう立て直す気なのだろうか――。