勝つには勝ったが8三振 阪神藤浪が首位巨人の新たな“天敵”
昨14日の首位攻防第3ラウンドの阪神先発は、今季19試合目にして初対戦となる藤浪晋太郎(20)だった。阪神の和田監督が打倒巨人の“秘密兵器”を解禁し、先発ローテーションを再編。巨人戦14カード連続で先発中だった能見に代わって、2年目の右腕をぶつけてきた。
巨人打線は藤浪に7回をわずか3安打。六回には阿部、高橋由、村田が3者連続三振を食らうなど計8三振。阪神ゴメスの拙守からの1点と井端の犠飛の2点に抑えられた。阪神の貧打に助けられて勝ったものの、攻略したとはいえない内容に、原監督は「藤浪へのアプローチ? これからも戦いが続くから伏せておいた方がいい。いずれにしてもいい投手。そう簡単に打ち崩すのは、やっぱりやさしくはない」と話した。
藤浪が新人だった昨季は3試合で1勝1敗。今季8勝を挙げている成長著しい20歳だけに、巨人のあるコーチは「右打者はあのクロスステップに怖さを感じる上、150キロ以上の球威があってクセ球。上背(197センチ)があってフォークなどの変化球もいい。ウチは大柄(198センチ)のメッセンジャーが打てていないんだから、厄介な投手なのは間違いない」と試合前から警戒を強めていた。