ジ軍 日系4世イシカワが振り返る「過酷なマイナー生活」
戦犯から一転、ヒーローになったのが、ジャイアンツのトラビス・イシカワ外野手(31)だ。
16日(日本時間17日)のカージナルスとのナ・リーグ優勝決定戦第5戦、同点の九回1死一、二塁からサヨナラの3ラン。値千金の一発でチームを2年ぶりのワールドシリーズに導いた。三回の左翼守備では平凡な飛球にもかかわらず目測を誤って頭上を越され(記録は二塁打)、先制を許した。守備のミスをバットで取り返した。
ワシントン州シアトル市出身の日系4世。今季はシーズン途中から定位置を獲得。今ポストシーズンでは10試合全てスタメン出場し、26打数7安打の打率2割6分9厘、1本塁打、チームトップの7打点をマークした。10年にはジャイアンツの世界一メンバーに名を連ねたものの、その後はブルワーズ、オリオールズ、ヤンキース、パイレーツと4球団を渡り歩いた。移籍先ではメジャーに定着できず、マイナー暮らしが長かった。
イシカワは長いマイナー生活を「本当にタフだった」とこう振り返っている。
「メジャー復帰を胸に一生懸命やってきたけど、なかなか昇格できず、復帰してもまた降格して、今後も野球を続けていいのか悩んだ時期もあった」