巨人兼任コーチに就任 “天才”高橋由伸は人を育てられるのか

公開日: 更新日:

「インコースは腕を畳まないとうまく打てない。でも、『こうするんだ』と畳み方を安易に教えない。内角にトスを上げて実際に打たせてみてから若手と話しているのを見たことがある」

 チーム関係者がこう言う。

「由伸は強制する教え方が嫌い。あくまで『自分はこう打つけど参考にしてみれば?』というスタンス。ただ、ベンチで若手を横に置いて配球がどうの、腕の使い方がどうのとアドバイスをする光景をほとんど見たことがない。その辺は同級生の井端の方がすごい。由伸や阿部ほど打者として恵まれていないから、バッテリーの配球、相手の守備位置、試合の展開などを常に考えながら打席に立っている。だから話す内容が的確で分かりやすい。こういうケースでは外角に直球系の球が来る確率が高い、とか。中堅、若手は井端に話を聞くことの方が多いんです」

■若手中堅が井端に集まる理由

 川相ヘッドコーチは「まずは選手。戦力ということ。言葉で伝えるのが苦手なら、プレーを通して背中で伝えてくれたらいい」と話した。

高橋由伸は近い将来、『兼任』の肩書が取れ、コーチや監督として巨人を率いていくのは間違いない人材です。指導者として、自分の経験則に基づくだけでなく、さまざまな人からさまざまな方法、理論を吸収し、引き出しを増やして欲しい。他業種の人に会い、本を読み、表現力というか“言葉力”を磨くのも大事。見た目も性格もスマートな印象がある高橋由ですが、指導者としての勉強は泥くさく貪欲にやって欲しいと思いますね」(前出の高橋氏)

 巨人では25年ぶりとなる兼任コーチ。天才は名指導者にならないともいわれる。背中で語る高橋由はどうか。

 本格的な「コーチ業」は来春のキャンプからになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動