Dバックスが黒田狙い 高額日本人選手争奪戦への“懐事情”
01年に球団創設4年目で世界一になったダイヤモンドバックス(Dバックス)が今オフ、ヤンキースからFAになった黒田博樹(39)を手始めに、来年メジャー移籍が噂される広島の前田健太(26)らの獲得を目指す方針を決めたという。
Dバックスは日本人選手への関心が高く、12年に斎藤隆(現楽天)がプレー。11年オフはダルビッシュ有(現レンジャーズ)、昨オフは田中将大(現ヤンキース)らの獲得に動いた。
砂漠の街として知られるアリゾナ州フェニックスを本拠地とするDバックスが、オフになると日本人選手の移籍先として浮上するのはどういうわけか。
Dバックスは今オフ、地元放送局との中継に関する契約を更新。契約期間は15~20年で、これまで3100万ドル(約35億3000万円)だった年間の放映権料は、8000万ドル(約92億円)にまで跳ね上がった。莫大な放映権料を補強資金に回し、高額な日本人の目玉選手を狙える資金力がある。
ソフトウエア開発企業会長が筆頭オーナーを務め、もともと資金力は豊富だ。世界一になった01年以降は若手主体のチーム編成で年俸総額を抑えてきたこともあり、補強資金は毎年プールしている。ダルやマー君に100億円を超えるカネをつぎ込むだけの体力は十分にある。