評価ガタ落ち アギーレを代表監督に選んだ協会幹部の責任
「アギーレ監督が、采配を振ったメキシコやスペインで評価されたのは《選手選考の確かな目》と《言葉を巧みに操りながらヤル気を出させる》ところ。その両方ともサビついていることが、日本代表監督に就いてハッキリしてしまった格好です」(サッカー記者)
もっとも、アギーレひとりを悪者扱いしている場合ではない。ブラジルW杯惨敗の検証もロクにしないまま、アギーレを代表監督に選んだサッカー協会・強化委員会は、誰よりも批判されてしかるべき。アギーレの基本戦術である「アンカーを置いた4(DF)―3(MF)―3(FW)」に対して、今さら「日本サッカーに適している戦術なのか?」と訝る声がサッカー協会内から聞こえてくるというが、そんな後出しジャンケンみたいなコトを言うのは、自らの不明を喧伝しているようなものである。
アギーレは、就任4試合目のブラジル戦でMF本田ら主軸選手をベンチに置き、代表1試合の若手4人を先発させて試合をブチ壊し、結局0―4と惨敗に終わった。
ブラジル戦直後に「15年1月のアジア杯で優勝を逃した時点で解任される」という噂が流れた。
現実になる可能性が高まっている。そうなれば、協会幹部の責任は、もちろん免れない。