補強はほぼ全滅…阪神はなぜ選手に敬遠されてばかりなのか
■ソフトバンクとの決定的な違いは?
編成の交渉下手にも原因がありそうだ。さるパ球団のフロントが言う。
「金子、山井、宮西がダメで次は成瀬、藤川でしょ? 正直言ってダレでもいいんじゃないかと思っちゃう。誰かれ構わず声をかけようとしているように見える。あなたが本命です、絶対に来てほしいという熱意が感じられない。選手からしたら、『自分は2番手ですか? 3番手ですか?』って思う。今回は渋チンで有名なヤクルトに、成瀬も大引も持っていかれそうだもんね。資金力が豊富なのに、だから他球団に負けるんだよ」
一方で近年、補強で成功を収めている今季日本一チームのソフトバンクでは、FA選手の内川、細川らが活躍。DeNAからトレードで獲得した吉村も不振から息を吹き返しつつある。メジャー帰りでは岡島、五十嵐が活躍したし、前メッツの松坂の獲得も決定的になっている。
「王会長というカリスマがいて、資金力がある。柳田、今宮ら若手の台頭もあって、編成上のバランスがいいから、FA移籍してきても精神的に大きな負担にはならない。契約も融通が利く。岡島は今オフ、戦力外になったが、12年にレッドソックスから移籍してきた時は将来的なメジャー復帰を視野に入れた契約にしてもらった。1年間プレーして、翌13年は再びメジャー挑戦。そして今季は再び出戻った。五十嵐も松坂も、チャンスがあれば将来的にメジャー復帰できるように球団もサポートするはず。阪神みたいにダメでも周囲から袋叩きに遭うこともない」(地元マスコミ関係者)
選手の阪神離れがさらに加速しそうだ。