9000万円減更改の巨人・阿部が来季抱える「2つの恐怖」
「2人に共通しているのは、年齢が30代後半に差しかかり、故障が絡んで出場機会が減少したこと。阿部の打率がリーグ最下位に沈んだのは、首を痛めた影響が大きいとされる。重労働の捕手だからケガが多いのは仕方ないといわれてきたけど、来季も故障するようなら言い訳はできない。36歳で開幕を迎える。『故障』と『衰え』との闘いでしょう」
これまでは主将、捕手、主砲として一人何役もこなしてきた。それが一塁へ完全コンバートされる。「監督が3割30本と言ってくれたので、それが目標」としたが、「こういう選手にしてくれたのも捕手だったからと思っている」と言った。背負ってきた“重荷”を下ろし、残った肩書は主砲だけ。1年契約で臨む来季は「打撃の成績」だけで査定される。
「給料が上がるのを考えながら野球をやるわけではないけど、来年は数字を残したい」
来季は「衰え」にあらがいながら、打ち続けるしかない待ったなしの状況。「3割30本塁打」という目標に近い成績が残せなければ、今度は問答無用の「大幅ダウン」が待っている。