東京五輪「野球・ソフト復活」に横たわる3つの“大疑問”
ビールなどのアルコール類はそもそも五輪会場では販売禁止だ。
当然ながらそうした企業、業者は五輪期間中は商売ができないので、補償問題が出てくる。その額は億単位になることが予想されるが、それをIOCが出すことはあり得ない。となれば東京五輪組織委員会か開催都市の東京都が出すのか。それとも「オールジャパン」を口実に泣き寝入りさせられるのか。ちなみに東京ドームは本紙の取材にこう回答している。
「東京ドームは国際試合が可能な施設ですが、球場使用の件もまだ正式な話をいただいていない状況です。従って看板や広告、補償の問題も含めてまだ何ともお答えできません」(広報部)
バスケットやバドミントンの会場の変更がうんぬんされているが、20年東京五輪最大の施設問題は実は野球・ソフトボールなのだ。
■競技人口の拡大につながる可能性は?
「20年東京五輪で野球、ソフトボールが復活することは多くの国民、ファンが待ち望んでおり、何より子供たちに大きな夢を与えてくれると思います」と言ったのは、長嶋茂雄巨人終身名誉監督だ。