東京五輪「野球・ソフト復活」に横たわる3つの“大疑問”
プロ野球の公式戦に関しては、期間中の中断が確実視されている。東京五輪の開催は7月24日から8月9日。野球競技の実施は2週間前後とはいえ、優勝争いの行方を占う重要な時期であり、夏休みの書き入れ時ともかぶる。シーズンの中断や縮小に一部球団から反発が出ることも予想されるが、「監督時代の09年WBC日本代表にひとりの選手も送らなかった落合GMのいる中日の出方が懸念されるものの、先手を打つ形ですでに12球団代表者会議で『五輪には全面協力する』と確認されている。不満があっても従わざるを得ない」(同)。
■球場は「東京ドーム」が有力も問題は山積み
会場は東京ドームが有力視されている。雨天中止の心配がないこと、キャパシティーが大きい(4万6000人)こと、東京の中心にあることなどがその理由だ。だが、現状では東京ドームでの野球・ソフトボールの開催はありえない。東京ドームは民間の野球施設でグラウンドの内外に企業の看板、広告があふれている。五輪の競技施設にはIOCの五輪マーク、開催都市のシンボルマーク以外の商標や広告は許可されていないのだ。