オリオールズ残留なのに…元中日チェンが他球団にモテモテ
元中日の台湾人左腕がモテモテだ。今季、チームトップの16勝を挙げ、オリオールズの17年ぶりの地区優勝に貢献したチェン・ウェイン(29)に他球団からトレードの申し込みが殺到しているという。
チェンは今オフ、球団が選択権を行使して年俸475万ドル(約5億7000万円)で残留が決まったものの、契約は15年限りだ。来季終了後にはFAになるため、ここにきてオリオールズは放出を検討。左腕の補強が急務のフィリーズ、レンジャーズ、ダイヤモンドバックスらがチェンに興味を示している。
中でも強い関心を寄せているのが西海岸を本拠地とするドジャース、エンゼルスの2チームだ。ドジャースのローテーションにはエースで今季のサイ・ヤング賞カーショウ(21勝)、韓国人の柳賢振(14勝)と左腕が2人いるが、柳は故障がち。
今季はシーズン序盤と終盤に左肩、腰を痛めて2度も故障者リスト(DL)入りした。柳の保険としてチェンの獲得に動くとみられる。
一方、エンゼルスはチーム総年俸(約186億7200万円)を削減するため、16年まで契約が残るエース左腕C・J・ウィルソン(総額約45億6000万円)の放出を画策し、エース左腕の穴埋めとしてチェン獲りに本腰を入れているという。