MLB新コミッショナーは五輪にドリームチーム派遣せず?
オリンピックの追加種目に「野球・ソフトボール」が認められても、各国でドリームチームが編成されることはなさそうだ。
MLBでは来年1月に退任するバド・セリグ・コミッショナーの後を受けてロブ・マンフレッド氏(55)が就任する。マンフレッド新コミッショナーは就任が決まった今年8月、「最大の課題はたぶん自分の右にいる紳士(セリグ)の後釜におさまることだと思う」と発言。
その前任者のセリグ・コミッショナーはこれまでレギュラーシーズンを中断すればMLBの収益が減ると、五輪への選手派遣を一貫して拒否してきた。新コミッショナーにしても「野球の五輪復帰に向けてMLBとしても協力は惜しまない」と言いながら、前任者の路線を踏襲するのは必至だ。
マンフレッド氏は各球団のオーナーの間ではセリグ氏を上回る商売人として知られている。来季からルールを変更してまで試合時間の短縮に取り組むと明言しているのも、ファンの立場に立ったというより、中継のスポンサー離れが進んだり、放映権料の暴落を恐れてのことだという。夏場の稼ぎ時にシーズンを中断するわけがない。
コミッショナーが代わったからといって、ダルや田中を含めたバリバリのメジャーリーガーが五輪に参加することはあり得ない。