モリタカ的14年プロ野球最大の事件 ヤクルト山田哲人に“グラゼニ”を見た!
14年プロ野球界の最大の私的エポックは、ヤクルトの若きスター候補の山田哲人(22)の大ブレークである。
高卒4年目の山田は右打者として歴代最多の193安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得。打率.324、29本塁打、89打点で文句なしの1年だった。年俸は2200万円からの8000万円と実に264%のアップ。最下位だったヤクルトとしては破格の昇給で、まさに実力でゼニを勝ち取った。
同僚の雄平もプロ12年目で野手としてブレークし、年俸大幅増は確実。ヤクルトファンの僕としては、この2人が“グラゼニ”を体現してくれたのは本当に喜ばしい。
山田は、10年ドラフトの外れ外れ1位。斎藤佑樹(日本ハム)、塩見貴洋(楽天)をクジで外しての指名だった。山田が大活躍した一方、斎藤は日本ハム在籍4年間でわずか13勝止まり。右肩痛に苦しむなど、将来が若干怪しい感じもする。
もし斎藤がヤクルトに入っていれば、投手不足だったり、早大時代にプレーした神宮という地の利もあったりで、今より活躍していたかもしれない。力が発揮できるかどうかは、環境や運に左右されることが往々にしてあるとあらためて思わされる。