駅伝好きはアノ人が嫌い?
それをだな、バトンみたいな棒っきれじゃ思いは伝わらぬ。ここは紐でふん縛る。それも汚れて煮しめたタスキでなくてはならんのだ。タスキをつなぐ際に「た、た、頼んだぞ。い、い、行けぇぇぇっ!」でなくてはならんのだ。
今年の全日本実業団女子駅伝は風花の舞う仙台でデンソーが連覇した。こないだ久しぶりにバイクを引っ張り出したが、なにやらブスブスとかぶり気味。点火プラグを外してみたら接点が真っ黒に汚れているデンソー製だった。こんなに汚れたまま、今までよくぞエンジンが止まらなかったものよ。そうか、汚れに強いのだなあデンソーは、プラグもタスキも……。
と、以下デンソーならぬ連想。
駅伝が好きなやつは安藤美姫は嫌いだろう。一人一人の力はちっぽけでも、みんなで力を合わせて頂上を目指すことが好きなやつは、あそこまで個人情報を切り売りにして自分さえよけりゃいいと、本来のスケート選手をおっぽらかして世の中を泳ぎ渡る一人目立ち、売名行為に走る安藤美姫なんぞ許すまじき最低の輩。
「安藤さん、売れるためならなんでもありですか?」
「それがなにか?」
「煮しめたタスキの重みとか考えたことありませんか?」
「煮しめたタヌキ? 超まずそ~」