イラクに辛勝も…欧州プレー組の“致命的”決定力不足また露呈
アジア杯2戦目のイラク戦(16日)をモノにしたアギーレ日本代表。2連勝で勝ち点を6に伸ばして1次リーグD組首位に立ち、3戦目のヨルダン戦(20日)に引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。
イラク戦は、大黒柱のMF本田圭佑(28)が前半23分にPKを決め、トラの子の1点を守り切った格好だが、試合を通して目に付いたのは、日本代表の習い性である「決定力不足」だ。不世出の天才ストライカー・釜本邦茂氏(メキシコ五輪得点王)が、苦笑いを浮かべながらこう言った。
「欧州でプレーする主軸組が、そろって外してしまった。絶好機にシュートがポスト、バーを計3度叩いた本田。右足ダイレクトシュートをGKに当てたMF香川(真司=25)、得意のヘディングシュートをミスしたFW岡崎(慎司=28)。いずれも決めるべき人が、決めておきたい時間帯でフリーになりながらミスした。猛省して次戦以降につなげてほしいものです」
イラク代表にはイングランド、トルコ、オランダ、米国などでプレーする選手がおり、スポーツ紙などは「難敵なので日本も甘く見たら足をすくわれる」と危機感をあおっていた。しかし、実際はアジア地域の3番手グループに過ぎない。