パレスチナに大勝も…日本代表に海外メディア“嘲笑”のワケ
スポーツ紙やテレビ的には「アギーレ・ジャパンが4発圧勝! アジア杯初戦を制して連覇に向けて好発進!」といったところだろうが、それにしても対戦相手のパレスチナ代表は弱かった。
オーストラリアで開催中のアジア杯。アギーレ監督率いる日本代表は12日、パレスチナと顔を合わせた。本大会初出場の“アウトサイダー”である。
0―4で完敗した後の会見で「日本におめでとうと言いたい。我々には良いレッスンだった」とパレスチナのアルハサン監督が話していたが、アジア王者を決める大会で「レッスン」とはなんとも場違いな発言だ。現地で取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏がこう言った。
「技術レベルが低くて攻守の連動性もなく、チームの体をなしていませんでした。試合中にパレスチナの選手がクリアしたり、GKがキャッチするだけでスタンドから歓声が上がりました。しょせん“その程度”のチームに過ぎませんでした」
■日本サッカー協会の対応にも首を捻る
そもそも、アジアのサッカーレベル自体、世界から大きく引き離されている。昨年のブラジルW杯にアジアから日本、韓国、オーストラリア、イランの4カ国が出場したが、通算成績は0勝9敗3分け。そんなアジアの中でも弱小国のパレスチナと対戦した場合、仮にもW杯常連国である日本は、圧倒的な強さを見せつけて大勝しないとカッコがつかない。「日本代表はパレスチナとの戦いぶり、灰色指揮官アギーレに対する処し方ともに世界から笑いモノになっている」とはスポーツライター・平野史氏だ。