最下位脱出へ ヤクルト再建の第一歩は「選手の意識改革」から

公開日: 更新日:

 単なる放任でないことは、練習を見ていてもよくわかる。野手がキャッチボールをする前、三木作戦コーチは選手に「声は出さなくていい。体の確認、頭の整理をしながらやってくれ。心がけひとつでチームは変わる」と声をかけた。

「なぜこういう練習をするのか」という意図を選手に伝え、選手個々が自覚をして練習に臨めるように促しているのである。

 三木コーチは次のように説明する。

「うまい下手じゃなくて、練習をやる心構えが今のチームには大事。内野手と外野手がキャッチボールをやれば、どういう送球をすればいいのかと再確認するきっかけにもなる。去年までうまくいかなかったわけだし、自分で壁をつくるのではなくて、練習ひとつにしても、もっといい方法があるのではないかと考えながらやっていこうというのが監督の考える意識改革。僕自身も選手にとってヒントになるかもしれないと思ったことは、いろいろとやってみようと思います」

 2年連続最下位に低迷するくらいだから、チームも選手も未熟。意識改革はすぐに実を結ぶわけではないだろうが、それなくして上位浮上はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」