ヤクルト杉浦稔大投手は“二刀流”? 野手ばりスイングの秘密
13年ドラフト1位でヤクルト入団。昨季は2勝2敗にとどまった。キャンプ中に右肘を痛めたことが影響し、一軍登板は9月までずれ込んだ。
「フォームが崩れて肘に負担がかかってしまった。力むと腕が横振りになるクセがあるので、そこが課題です。ブルペンでは疲れてきた時に早めにフォームを修正できるよう、心がけて投げています」(杉浦)
■巨人スコアラーも「しっかりマークしないと」
今月22日の日本ハム戦では2回を無安打。以前、杉浦が打撃投手をした時、真中監督は「力強さも躍動感も感じない。なのにボールがピッと来る」と評していた。ボールのキレとコントロールが最大の武器で、開幕ローテ入りは決定的。これに警戒を強めているのが巨人だ。
「球持ちが良く、キレのあるストレートを低めに制球できる。フォークで空振りも取れる。ケガなく順調にいけば2ケタは勝つだろう。しかもウチの打者は、杉浦のような本格派の投手はあまり得意じゃない。厄介だよ」(巨人のチーム関係者)
杉浦は昨季の10月、巨人相手に7回1失点の好投で2勝目を挙げた。初回から4者連続三振を奪う力投だった。巨人の樽見スコアラーも、「今年は安定感が出てきた。しっかりとマークしないといけない」と、“要注意”の印をつけた。