奇声ダンスのワケ…「4人目外野手」イチローに求められる道化
マーリンズ・イチロー(41)がチームのムードメーカーとして一役買っている。
オープン戦初戦となった5日(日本時間6日)のカージナルス戦。イチローは試合開始直前のベンチで何事か奇声を発しながらダンスを披露。実績のあるベテラン選手によるパフォーマンスに若い同僚たちは大爆笑だった。
今季は「4人目の外野手」としての立場で、開幕後はベンチスタートが確実だ。レドモンド監督は「ほぼ毎試合、使う方法はある」と話し、投手の代打に加えて代走や守備固めでの起用をほのめかしている。指揮官はスーパーサブとしての活躍に期待を寄せているものの、「道化役」の仕事も求めているともっぱらだ。
メジャーではチームの士気を高めたり、一体感を生むため、試合前に選手が余興を披露することが珍しくない。盛り上げ役を務めるのは大半がイチローのようなベテラン選手だ。
イチローは、「5人目の外野手」だったヤンキースでも同じように率先してチームをもり立てた。マリナーズ時代から個人主義を貫いてきたかつての安打製造機の変貌に「イチローは一体、どうしちゃったんだ」と目を丸くする選手もいたが、「プライドを捨ててチームのことを考えている」とおおむね好評だったそうだ。
今季は若手主体のチームを活気づける。