球威戻らぬ投手も…右肘故障のダルに浮上する「執刀医問題」
エース右腕の長期離脱が避けられなくなり、バニスター監督は「たとえどんな結論を下したとしても、我々はユウ(ダル)を温かく見守るだけ。どんなに時間がかかっても、彼の回復を待つだけだ」と話した。
■手術を勧めるレ軍チームドクターの評判は
とはいえ、投手の命ともいえる肘にメスを入れるとなれば、一般的に実戦復帰まで12カ月から15カ月かかるといわれ、パフォーマンスが戻る保証だってない。場合によっては選手生命を左右しかねないだけに、ダルが慎重になり多くの専門家の意見を聞きたいと考えるのは当たり前とはいえ、ダルが手術に二の足を踏むのは、メスを入れることへの恐怖心だけではなさそうだ。
7日付のCBSスポーツ(電子版)によれば、ダルに手術を促したマイスター医師がこれまで執刀したのは、若手左腕のマーティン・ペレス(23)ら6人。スポーツドクターで肩、肘の専門家である同医師による手術を受けて完全復活を果たしたのは、現時点で元広島の右腕コルビー・ルイス(35)ぐらいなのだ。ルイスは12年7月に手術を受けて翌13年は全休したが、14年には29試合に先発し10勝(14敗)をマークした。