一足早いセンバツ予想 注目は県岐阜商より龍谷大平安の高橋
去る23日にセンバツ甲子園(3月21日開幕)に出場する32校が発表された。
昨秋の明治神宮大会を制した仙台育英と近畿大会優勝の天理が軸。仙台育英は投打の柱がいる。天理は元近鉄の中村良二コーチが仕込んだ好チームである。ただ、両校の実力が突出しているわけではない。昨年あたりから全体的にレベルが下がっていると感じる。番狂わせが起きても不思議ではない。
最速152キロの県岐阜商・高橋純平(2年)が注目を集めている。見るのが楽しみな逸材ではあるが、私のイチ押し投手は、近畿4強、龍谷大平安の高橋奎二(2年)である。
昨年のセンバツ優勝に貢献した左腕。ノーラン・ライアンのように右足を高く上げるダイナミックなフォームで、打者はタイミングが取りづらい。MAXは140キロちょっとで伸びがある。
龍谷大平安にはもうひとり、昨夏の甲子園1回戦で先発した左腕がいる。こちらは春日部共栄打線に打ち込まれて敗退。2人とも2年生だが、原田英彦監督は昨秋、ほぼ高橋に託して勝ち上がってきた。私はこっちの高橋を今大会屈指の好投手と評価している。打撃力は少し弱いものの、高橋のデキ次第で「春は投手力」といわれるセンバツ連覇の可能性はある。