4勝1敗首位快走の阪神 「梅野と松田は課題多い」とOB指摘
「守護神の呉昇桓はこの日もピンチを招くなど、本来の調子にない。『育成』や『スカウティング』の象徴として開幕一軍入りした育成出身左腕の島本、新人外野手の江越(駒大)の2人は接戦続きで起用する機会がない。和田監督の心配の種だと思う」とは、チーム関係者の弁。
開幕からスタメンに抜擢され、将来の正捕手候補として嘱望されている2年目の梅野も、リード面で課題が少なくない。阪神OBの評論家・福間納氏が言う。
「梅野は走者が出た時にリードが単調になりがち。ヤクルトとの2試合でも、ストレートを要求しすぎる傾向がある。八回から登板した松田はストレートが武器だとはいえ、15球中14球がストレート。初戦の五回にも、2死二、三塁から畠山に初球のストレートを痛打された。ヤクルト打線は初球からガンガン打ってくる打者が多いわけだし、常に勝負にいっているような配球だから投手も苦しくなる。オーソドックスに、ボール球から入って様子見をするとか、工夫があってしかるべきです」
チームが勝っている時に梅野がどれだけ勉強し、問題点を解消できるか。長いペナントレースはツキだけでは優勝に届かない。