“理想の打線”でサヨナラ勝ち 和田阪神は出来過ぎの開幕戦
一番ほっとしているのは和田監督だろう。
中日との開幕戦で3点を追う阪神は八回、2死から鳥谷、上本が出塁し、3番西岡、4番ゴメスの適時打で中日に追いつき延長戦に突入。十回は四球の上本を俊介が犠打で進め、マートンのサヨナラ打で開幕戦を制した。
オープン戦終盤はサッパリ打てず、首脳陣も貧打を懸念。この日も六回まではわずか1安打でベンチ内には嫌な雰囲気も漂っていた。が、七回に福留にタイムリーが飛び出し、これが反撃の狼煙となった。結局、ポイントゲッターに任命されている4人が全得点を挙げた。
1番鳥谷、2番上本、3番西岡を並べる打線は、現場やOBからも疑問の声が出ている。その打線が機能せず「今季もBクラス」ともっぱらの中日相手に、開幕戦からコロッと負けたら、辛口OBがスポーツ紙にどんなコメントをするかわからない。
和田監督は「こういうつながり、点の取り方をしたいとずっと感じていた。どうしても開幕を取りたかった。これだけ粘り強く戦えて今後に向けても本当に大きい」と語った。この勝利で弾みがつくかどうか、本当に大事なのは2戦目以降だ。