元中日チェンが仕上がり順調 今季はメジャー席巻の可能性も
オリオールズのチェン(29=元中日)が2日(日本時間3日)のブレーブス戦に登板。オープン戦最後のマウンドは5回を5安打2失点、4奪三振だった。
これでオープン戦は5試合(計18.1回)を投げて防御率2.95。今季はティルマンと並ぶエース格で、2年連続開幕投手を務める。チームの期待通り、オープン戦では順調な仕上がりを見せてきた。
昨季は右打者に長打を許すケースが少なくなかっただけに、オフはチェンジアップのマイナーチェンジを図った。ボールの握りを強めることで精度が増したという。
今オープン戦では右肘にメスを入れたレンジャーズ・ダル、左太もも裏を痛めたレッドソックス・上原らの日本人投手に加え、韓国人左腕の柳賢振が左肩痛で離脱。昨年、右肘靱帯を部分断裂したヤンキース・田中はシーズン中に再発するリスクがある。マリナーズ・岩隈は楽天時代に肩、肘を痛めており、過去3年間で離脱しなかったのが不思議なほど。アジア出身の選手で万全な状態なのはチェン以外ではレッドソックス・田沢くらいのものだ。
チェンは田中や岩隈を尻目に順調に勝ち星を積み重ね、アジア勢としてメジャーを席巻する可能性がある。今季終了後はFAとなるだけに、オフには大型契約が期待できるかもしれない。