マー君は開幕戦黒星 “新球”ツーシームの制球ミスが命とりに
メジャー2年目にして初の大役を任されながら期待を大きく裏切ってしまった。
ヤンキース・田中将大(26)が6日(日本時間7日)、ブルージェイズとの開幕戦に登板。4回を5安打5失点(自責点4)で今季初黒星を喫した。
一回、10年の本塁打王(54本)バティスタを空振り三振に仕留めるなど3者凡退で切り抜ける。序盤に計3三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せたが、三回に捕まった。
この回は安打と四球でピンチを招くと、味方の失策で先制を許す。なおも無死二、三塁のピンチで2番マーティンに一、二塁間を破られて2点を追加された。1死後、4番エンカーナシオンには今季から本格的に投げ始めたツーシームが甘く入り、左翼席に運ばれる2ラン。この回は一気に5点を失った。4回を投げ終えた時点で球数は82球。予定の90球に達することなくKOされた。
右肘靱帯の部分断裂からの復活を目指す田中を巡っては、かつてのサイ・ヤング賞右腕ペドロ・マルティネス氏(現解説者)から「今も万全ではない。速球を(全力で)投げるのをためらっているし、変化球も切れがあるものではない」などと不安視する声が上がっていた。