サヨナラ勝ちで首位浮上の中日に「リリーフ陣不安」の声
開幕前、専門家の間では最下位予想が少なくなかった。12日に今季早くも3度目のサヨナラ勝ちでDeNAを下した中日は、その下馬評を覆すように9勝6敗で首位浮上。試合後の谷繁監督のコメントにも手応えがにじみ出てきた。
「1試合ごとに粘りが出ている。次からもこれを続けていきたい」
ただし、評論家の橋本清氏はこう言う。
「ここまでの戦いを見ると、中日は1点差試合で4勝4敗。この勝率が上がってきて初めて、他球団は中日に対して怖さを感じると思います。落合監督時代から中日はとにかく接戦に強かった。抑えの岩瀬を筆頭とする盤石なリリーフ陣がいたからです。他球団に比べて打線の破壊力という点でやや見劣りする中日はやはり、広い本拠地を背景に投手を中心とした守りでしぶとく勝ちを拾っていかなければいけない。昨年に比べて粘り、しぶとさが出てきたのは確かですし、この日、中10日で先発して7回無失点だったエース吉見、リリーフの浅尾、田島が復活を果たしたのは大きい。とはいえ、今のリリーフ陣にはまだ、以前ほどの安心感はありません」