好調ジャイアンツ青木 真価問われる「エース級」との対決
昨季のチャンピオンチーム、ジャイアンツに移籍した青木親宣(33)の勢いが止まらない。
14日(日本時間15日)のロッキーズ戦の五回に内野安打を放ち、開幕から9試合連続安打。06年のヤンキース・松井秀喜、07年のデビルレイズ(現レイズ)・岩村明憲がマークした日本人選手による開幕からの連続試合安打記録に肩を並べた。16日のロッキーズ戦は3打数で安打なしに終わり、開幕10戦連続安打はならなかったものの、青木は好スタートを切れた要因を、「自分のペースで準備ができているから」と話している。
昨季、ロイヤルズではワールドシリーズ進出に貢献しながら、起用法に胸を痛めた。ヨスト監督の方針で、試合終盤になると判で押したように代走や守備固めを送られた。青木は本紙インタビューでも「夜も眠れないくらい悩んだ」と明かしている。結果を追い求めるあまり、強引に引っ張りにいって凡退するケースも多々あった。
それが今季はオープン戦でボウチー監督の信頼を勝ち取ると、「1番・左翼」に定着。「ノリ(青木)を1番に据えると攻撃のバリエーションが増える」(ボウチー監督)とリードオフマンに固定され、途中交代におびえることなくプレーできるようになった。落ち着いて打席に立てるようになったからか、コースに逆らわない打撃も目立つ。