確かに早実、早大時代の斎藤は押しも押されもせぬスター選手。ラグビーのヤマハ発動機で日本一になった清宮監督の息子、スーパー1年生と称される早実の清宮幸太郎(15)は、06年夏の甲子園の決勝再試合を見て野球を始めたという。早実には王貞治や荒木大輔といった名だたるOBがいるが、「僕にとっては斎藤さんが一番です」と目を輝かせながら語っていた。
清宮以外にも斎藤に憧れた野球少年は全国に数知れず。栗山監督も評論家時代に取材したことがあり、思い入れがあるのだろう。「昔の斎藤じゃなく今の斎藤をしっかり見てくれ」というナインの声が聞こえてきそうだ。