単独首位の日ハム 快進撃支えるのは“20代のベテラン”たち
日本ハムOBが「連勝はベテラン勢のおかげ」と言う。
8日の西武戦にも快勝し、6年ぶり7連勝と勢いが止まらない日ハム。まだ11試合が終わっただけとはいえ、単独首位を走っている。
チーム打率.265はリーグトップ、防御率2.57はリーグ2位。中でも若手野手陣の活躍が目覚ましい。今季から遊撃にコンバートされた中島(24)が3割を打てば、大卒2年目の岡(23)も打率.273。捕手陣も二塁への送球難に苦しむ近藤(21)が「ならばバットで」と言わんばかりに打率.324と活躍すれば、高卒2年目の石川亮(19)も打率.375と好成績を残している。
いずれもハタチ前後の選手ばかり。他球団なら二軍で真っ黒になってボールを追いかけている年頃の選手たちが、一軍で活躍しているのだ。
一方、ベテランで活躍している野手といえば、打率.357の田中(33)くらいのもの。冒頭のOBが「ベテラン勢」と言う割には数が少ないが……。
「その若手こそがベテランなんです。全体的に選手の年齢が若い日ハムでは、野手で高卒4年目なんていえばもうベテランの域。昨オフにも高卒5年目の運天を切ったばかりです。リハビリ中の市川(29)を除けば、現在二軍の野手最年長は28歳の鵜久森ですからね。高卒数年で自分が最年長になってしまうのだから、『何としても一軍に這い上がらなくては』と危機感を覚えるのも早い。練習にも身が入るわけです」
その点で言えば、25歳の中田は大ベテラン、33歳の田中に至っては長老格だ。他球団のように「オレはまだ高卒何年目だから」とチンタラやっているようでは、日ハムの選手は務まらない。