2戦連発4号の日ハム中田 「信頼される4番」への不安材料
「オフに食事のことをいろいろと教えてもらって。胃が小さくなってメシが食われへんのよ。鶏肉とか、皮は絶対に取ってるし。皮は一番カロリーが高いから。ナイター終わりもほとんど食べてない。それでできてるわけやから。疲れやすくなってるけど、動きやすいしね」
7日の西武戦の試合前のこと。報道陣を前に好調の理由を得意満面で話したのが日本ハムの中田翔(25)だ。この日も第2打席で左中間に弾丸ライナーの先制4号2ランを放つなど6連勝のチームを引っ張っている。
本人によれば、好調の要因はオフの自主トレから始めた肉体改造。今季はキャンプ前から親しいトレーナーの指導のもと、食事を厳選。試合前は野菜中心にしたり、2日に1度は体重増につながる炭水化物を抜いたりして、体調管理に努めているとか。おかげで昨シーズン終盤に107キロあった体重は現在93~94キロ。体のキレを取り戻したことが、本塁打量産につながっているという。
とはいえ、中田はプロ8年目。ここまであまりにも時間がかかり過ぎてないか。
高校通算87本塁打のスラッガーとして、07年のドラフト1位で入団。当時から注目の大砲候補ながら、注目されるのはグラウンド外の派手な言動がほとんどだった。レギュラーに定着したのは4年目。フロントからクビまでチラつかされ、ようやくその気になった。恵まれた素質が成長を邪魔するのか、追い詰められないと目の色を変えないタイプなのだ。