「110球or8回以上」が当たり前 酷使されるオリックス先発陣
「いくら中継ぎ不足とはいえ、これで大丈夫なのかなぁ」
21日のロッテ戦前。オリックス関係者がこう嘆いていた。先発投手の「酷使」に気が気でないのだ。
故障者が続出するオリックスは、中でも救援陣の人手不足が深刻。守護神の平野佳を筆頭にセットアッパーの佐藤達、比嘉、岸田がそろって登録抹消中で、その影響を先発投手がモロに受けているのである。
この日、7回111球を投げた先発の西は、八回途中138球で降板した14日のソフトバンク戦に続き、2試合連続の110球超え。18日の西武戦では先発のディクソンが117球で9回完投。16日ソフトバンク戦も先発の東明が108球ながら、八回までマウンドに立っていた。質、量ともに不安を抱えるリリーフ陣を補うため、先発投手は「110球または8回以上」が当たり前のようになっている。
「故障者続出の最下位チーム。首脳陣が1イニングでも長く先発を引っ張りたい気持ちはわかる。でも、まだ4月。十分に巻き返しはできる。そのためにも先のことを考えてやらないと、このままじゃ先発も持たない。もちろん、首脳陣はわかっているのでしょうが」とは冒頭の関係者。
そのうち「投手が誰もいない」なんてことにならなければいいが。