連敗6で止める決勝打も オリ小谷野は「居場所ない日々」続く
オリックスの球団関係者によれば、最近は試合を極力、見ないようにしているとか。勝っていても、当たり前のようにひっくり返される。見ていると「思わず吐きそうになることもある」そうだ。
そんな人たちの留飲を少しだけ下げたのが小谷野栄一(34)だ。16日の対ソフトバンク戦。同点で迎えた五回2死一、二塁から、東浜のカーブを中前に運び、二塁走者の糸井を迎え入れた。これが勝ち越しの決勝打となり、オリックスは連敗を「6」で止めた。
「絶対、自分に回ってこいと、逆転しようと思ってましたから。チームもそうですけど、ボク自身、なかなか結果を出せていなかったので……」
試合後、お立ち台に立った本人がこう言うのももっともか。
オフに日本ハムからFA移籍。古巣でダウン査定だった7000万円の年俸は3年3億円までハネ上がった。30億円補強の目玉のひとりでありながら、試合開始前の打率は1割8分6厘。打つ方がサッパリなら、去る3日の日本ハム戦では、三塁手として決勝の適時失策。観戦に訪れた宮内オーナーから「まったくダメだね。もっと頭を使わないといかんなぁ。ファンブルしたら投げたらダメ」と、思い切りダメ出しされた。