4月先発7度 中日バルデスを駆り立てるキューバ時代の過去

公開日: 更新日:

 7度目の先発でも報われなかった。

 30日、中日の新助っ人左腕バルデス(37)が中4日で巨人戦に先発。村田に3点本塁打を浴びるなど、七回途中5失点で降板。3敗目を喫し、今季初勝利はまたも、おあずけとなった。

 年齢を感じさせないタフさがウリだ。4月8日のヤクルト戦(神宮)は気温3度と冷え込む中、半袖で登板して驚かせたが、本人は「チームが必要とするときに投げる。行けと言われたらいつでも投げる」と気合十分。

 その言葉通り、今季は中4日が4回、中5日が3回のフル回転で、すべての試合で6イニング以上を投げて、投球回数はリーグトップの46回3分の1。防御率2.53と安定感もある。しかも、4月終了時に7度の先発登板をこなしたのは1964年以来、実に51年ぶりという記録。中5日、中6日の登板間隔が当たり前になったこの時代に達成されるとは、過去のレジェンドたちもビックリだろう。これで年俸4800万円プラス出来高なら、お買い得である。

 本人に「タフに投げられる秘訣は?」と尋ねると、「それはしっかり調整することだ」と、笑顔を見せた。キューバ出身で5度の亡命失敗を経て、6度目にようやく成功させたくらいだから、ハングリー精神は旺盛。

 チーム周辺からは、「勝ち星がつかないのは味方のミスなど不運もある。馬車馬のように投げ続けているわけだし、試合数などのインセンティブを分厚くしてやるべきだ」との声も聞こえてくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり