スカウト熱視線も メジャー志向なき西武中村をどう口説く?
西武の主砲・中村剛也(31)が6日のオリックス戦で大爆発を見せた。
第1打席で左翼席中段に7号2ランを放つと、六回の第4打席でも左翼席に豪快な2ラン。4月2日の楽天戦に続く今季2度目の1試合2発を含む5打数3安打5打点の活躍で、チームの6連勝に貢献した。
そんな中村に注目しているのがメジャースカウトだ。
日本屈指の長距離砲はそのパワーもさることながら、下半身の高速回転や手首の返しを使った高難度のスイングをしていることから、打球をピンポン球のようにスタンドに放り込む。おまけに一塁、三塁もこなせるとあって使い勝手もいい。すでに複数のメジャー球団が調査に動き始めているのだ。
とはいえ、メジャー志向がほとんどなく、西武と13年オフに結んだ「4年総額20億円」の契約を2年以上残す「おかわり」をどうやってメジャー側は口説くのか。ある球団関係者は「奥さんと西武の懐事情が重なれば可能かもしれません」とこう続ける。
「中村の家は2歳上の奥さんが主導権を握っている。日本に駐在するメジャースカウトは奥さんに夫の評価と、米での生活環境の良さなどを説明、理解してもらい、中村の心を動かすのではないか。幸い、子供の教育、生活環境を考える奥さんは海外生活にも興味があるようですから。中村にはスラッガー魂をくすぐってみたらどうか。『評価が低い日本人内野手の、しかも成功しないと決めつけられているパワーヒッターのイメージを自分のバットで変えてみないか』と言えば、気持ちが揺れるかもしれない。それに中村が今季、来季と活躍すれば、西武は複数年契約が切れる17年オフに高騰する中村の年俸は払い切れないでしょう。現在の年俸(3億8000万円)だって、球団には重荷になっているはずです。契約満了前の来オフにメジャー側から西武にポスティングをちらつかせれば、移籍は可能かもしれません」
日本以上にメジャーで大人気の中村。その気になれば、海を渡ることは難しい話ではない。