球宴中間発表でG戦士ゼロ 「原采配に原因」と往年ファン指摘
■選手の役割が不明確
巨人の選手にも弁解の余地はある。阿部は今季、一塁に転向して迎えたものの、開幕7試合目で捕手復帰。4番で始まった打順は一時7番にまで下がった。主力の長野や村田にしても、3、5番のクリーンアップから、あっという間に8番に急降下したりする。そんなコロコロ変わる原采配も人気面で影響があるのではないか。
「あるでしょうね。選手の色が薄まりますから。今年も大田や中井が打っていますが、今の坂本の4番にしたって“とりあえず”感が否めない。私のような古いファンからすると、V9時代のクリーンアップはほぼ固定されていて、各選手の役割が明確でした。今の巨人はグルグル動くから、チームとしても、くっきりしないし、どこか選手がぼやけてしまっているように感じます」(コジロー氏)
昨年もファン投票選出は捕手の阿部ただ一人。「球宴はファンのため」が持論の原監督は自軍の選手にハッパをかけるため、第1戦のスタメンに巨人のメンバーを入れなかった。これは球宴初の珍事だったが、自身の采配にも原因があることを、指揮官は分かっていないのかもしれない。