テニスはバブル真っ盛り 錦織は全仏8強でも賞金3500万円
それでも高額だ。全仏テニスで4強入りを逃した錦織圭(25)。もしも優勝なら約2億5200万円(180万ユーロ)の高額賞金を手にできたのだが、ベスト8でも約3500万円(25万ユーロ)。1回戦敗退の選手でも約380万円というから、さすが4大大会である。
今月29日に開幕するウィンブルドン選手権(全英)もスゴイ。賞金総額は史上最高の2675万ポンド(約51億円)。前年より7%増でシングルス優勝は約3億3600万円。1回戦負けでも約550万円ももらえ、全豪、全米も、シングルス優勝は3億円前後の賞金だ。
■ウィンブルドンは4年で約2倍に
今年の米プロゴルフのマスターズでグリーンジャケットを着たJ・スピースの優勝賞金は180万ドル(約2億2300万円)。テニスの賞金がいかに高いかがわかる。「ここ数年、プロテニスの賞金は上がる一方です」と言うのは、テニスジャーナリストの塚越亘氏だ。
「ウィンブルドンの賞金総額は4年間で2倍近くになった。近年の男子ツアーは、ジョコビッチやフェデラー、マレーやナダルといった、いわゆるビッグ4が人気を集め、放映権が高騰。大会チケットも高額なのによく売れる。全米や全豪は、センターコートにビッグカードをもってきて昼と夜の部の2部に分けて売り出し、収入を伸ばした。ニューヨーク・タイムズによれば、全米オープンテニスが開催される2週間のチケット収入は、ヤンキースの年間チケット収入を上回るそうです」