全仏8強の錦織が抱える右手の“爆弾” サーブの確率に影響か
全仏テニス4回戦の錦織圭(25・世界ランク5位)は、同74位のガバシビリ(30=ロシア)と対戦。雨の影響で試合開始が2時間以上遅れたうえ、小雨が降り続く悪コンディション。それでも3-0のストレートでガバシビリを下し、日本人男子では82年ぶりとなるベスト8にコマを進めた。
「まずはしっかり勝てたことはうれしい。ベスト8が目標だった。(日本人男子では82年ぶりのベスト8だが?)新しく歴史をつくることはモチベーションになる。まだまだこれからです。今日は雨で待機があり、強い風、雨も降り球も重くなった。明日はしっかり休んで調整し、次の準備をしたい」
こう語った錦織に対し、現地では「爆弾」を気にする声もある。
錦織は昨年11月のツアーファイナル(ロンドン)で腱鞘炎を発症。今年の4月には完治したと言われていたが、今になっても右手首にテーピングを巻いたままだ。あるテニス関係者が言う。
「腱鞘炎はテニス選手にとって持病みたいなもの。ましてや、錦織のように一流プレーヤーはほぼ一年中試合をしているので治りにくいのは当然です。痛みが出ればステロイド注射が有効ですが、プロはドーピング問題もあってステロイドは使えないのです」