錦織人気を当て込み…テレ東「全仏OP独占生中継」の勝算

公開日: 更新日:

 ギャンブルかもしれない。錦織圭(25)も出場するテニスの全仏オープンが24日に開幕する。錦織の1回戦から生中継を予定しているのがテレビ東京だ。

 現地のローランギャロス(パリ)には特設スタジオを設置し、メーンキャスターにはフランス人ハーフでフランス語が堪能な滝川クリステル(37)を抜擢。「経費をかけない良質な番組作り」をモットーに掲げる同局にとっては異例とも言える熱の入れようである。

 これまで中継してきた世界大会といえば、「世界卓球」や「柔道グランドスラム」など、地味で放映権料が安いといわれるコンテンツばかり。錦織の活躍で注目度が高いとはいえ、放映権だけで1億円以上といわれるテニスのグランドスラムに飛びついたのはなぜか。

 ひとつは「実績作り」といわれる。

 通年を通して行われる野球サッカー以外の、いわゆる「単発モノ」と呼ばれる海外スポーツ放映権は、カネもさることながら放送した実績が将来の放映権獲得につながるといわれる。錦織は現在世界ランク5位だが、スポーツマスコミは「2年以内にベスト3に入ることが濃厚」と見ている。そうなった時に放映権を持っていれば、視聴率で他局を圧倒できる。テレ東は「錦織の将来性」を買って、あえて勝負に出たのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…