ハンド代表選手が喫煙で処分 「ナショナルトレセン」の実態
16日、日本ハンドボール協会は田中茂代表専任ディレクターに対し、厳重注意と3カ月間にわたり給与10%分を自主返納させるなど、強化委員と代表スタッフ8人の処分を発表した。
4月の強化合宿中に、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の禁煙エリアで男子日本代表8選手が喫煙していたことが問題になっていた。すでに日本オリンピック委員会(JOC)からNTCの無期限の利用停止処分を科されているその8選手にはこの日、改めて厳重注意が下った。
トップアスリートの強化拠点であるNTCでは喫煙所以外での禁煙を徹底し、違反者には利用を制限するなどの罰則が定められている。今回、初めて適用されたが、問題視されているのはハンドボールだけではない。
「もっとひどいケースはある」とNTC関係者がこう続ける。
「宿泊棟で喫煙する選手が最も多いのは日本のお家芸のひとつである柔道。喫煙率が高く、ベランダで吸ってるのはまだましです。中には室内で吸う選手もいて、合宿の際には宿泊する他の競技の選手から『柔道選手の部屋からたばこの臭いがする』とのクレームが相次ぐのは珍しくない。柔道の合宿が終わると、ベランダから大量の吸い殻が見つかることもある。飲酒も原則、禁止されているが、競技によっては合宿で利用する海外のナショナルチームの選手と部屋で酒を飲む選手もいる」
来年のリオ五輪でメダル獲得が確実視されるある選手は、関係者の間ではヘビースモーカーとして知られ、部屋のベランダで一服する姿が頻繁に目撃されているという。
今後も処分される選手が出ても不思議ではない。