売り文句の“コンパクト”早々放棄 2020年はまるで「関東五輪」
杜撰な招致計画書は誰が作ったのか。
国際オリンピック委員会(IOC=スイス)は現地8日に理事会を開き、20年東京五輪の会場計画で未承認だった10競技のうち8競技の会場変更を承認した。これで28競技のうち26競技の会場が決定。残るは自転車とサッカーだけとなった。
今回の決定により、セーリングは東京都江東区から神奈川県藤沢市の江の島に変更。有明のビッグサイトで行うはずだったレスリングとテコンドー、フェンシングは幕張メッセ(千葉市)に会場が移った。バドミントンは江東区の新設会場から東京都調布市に、7人制ラグビーは新国立競技場から味の素スタジアム(調布市)に変わった。
東京招致の最大の売り文句は「コンパクト五輪」だった。半径8キロ圏内にほぼすべての会場を集約させる会場配置はIOCの評価も高かった。自慢の看板を取り下げることで、当初の計画より約2100億円も経費を削減できるから、IOCのバッハ会長は評価したそうだが、ちょっと待った、だ。
■誰も「説明責任」果たさず