期待の若手、相撲界に直言

公開日: 更新日:

「新しい人が出てこないと流れが悪くなるよね。ここから先、出てくるよ。照ノ富士? 逸ノ城? 遠藤は、たぶん今、腹いっぱいだよ。相撲以外の収入で満たされちゃってんじゃないかな。ハングリーじゃない」

  期待の若手力士について聞くと、こう言って笑った武蔵川親方。日本人としては寂しいが、まげを結う前からスポンサーが付いた遠藤が「ハングリーじゃない」と言われればうなずかざるを得ない。照ノ富士、逸ノ城……顔ぶれは変わってもモンゴル勢の時代が続くことになるのだろう。

 外国人力士の先人である武蔵川親方だが、現役時代から外国人という感じがしなかった。風貌が西郷さんに似ていたこともあったかもしれないが、それだけではない。日本語は拙いが、今の日本人に失われつつある“心”がシッカリとあるからだ。それが、そのまま相撲スタイルになっていた。愚直に「前へ」というのが先代親方の横綱三重ノ海からの教えで、変化は「したことがない」。

 張り差しや変化が当たり前の白鵬は審判に文句を付け、それが間違いだったにもかかわらずキチンと謝罪もしない。それどころか、今も気に入らないことがあれば報道陣に背を向ける傲慢さである。それは、彼がモンゴル出身の外国人だから、ではない。要は、考え方なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動