マインツ移籍「感慨深い」 慶大の恩師が語る武藤嘉紀の素顔
プレミアリーグのチェルシーに行くのか、それともブンデスリーガのマインツに行くのか、相談は受けていません。
チェルシーからのオファーは、マスコミ報道で知りました。その時の印象ですか? 「男なら行くしかないだろ!」でした(笑い)。サッカー人生の中でチェルシーのような世界的ビッグクラブからオファーが届くなんてことは、そうあることじゃないですから。
■ドイツに順応することが最も大事
最終的にマインツを選びましたが、非常に感慨深いものがありました。
ホンの2年ほど前までは、慶応大のグラウンドにいた選手ですからね。
彼が3年の時、チームは2部落ちの危機に瀕していました。そこで武藤には「2部に降格したら来年(4年時)も慶応大に残って1部に昇格させろ。もし1部に残留できたらFC東京に行っていい」と話し、本人も「分かりました」と快諾してくれました。残留できたので武藤はFC東京と契約を交わしました。努力のたまものですが、武藤自身が「運命」を手繰り寄せたということです。