阪神“混セ”脱出のカギ握る大和 OBから「2番に固定を」の声

公開日: 更新日:

「今の打順を固定して戦い続けて欲しい」

 こう言うのは、阪神OBの評論家・福間納氏だ。

 5日のDeNA戦に快勝し、首位をキープした阪神の和田監督は、28日に不振の鳥谷を1番から下位に降格させると、上本、大和を新1・2番コンビで起用している。前出の福間氏が言う。

「大和はもともと精神的に強い方ではなく、2番での起用が少なかった。結果が出ないと『大和を外すべき』とか、『鳥谷を1番に戻すべき』との声が出てくるだろうが、我慢強く起用し続けることで大和の重圧も軽くなるはず。現に少しずつ調子を上げてきている。今季は全体的に打線の調子が上がらず打順もスタメンも流動的で、地に足をつけて戦えていなかった。メンバーを固定できたチームが混セを抜け出すだろう。和田監督は周囲の意見にとらわれず、勇気を持ってこの打順を完成させてほしい」

 今の阪神は中軸の福留、ゴメス、マートンが上り調子で、6番の鳥谷がポイントゲッターとして機能しつつある。

「鳥谷は右脇腹を痛めた影響もあるのか、6番で気楽に打たせた方がいい形が出ている。鳥谷がこの打順にいるのは相手チームも嫌だろう。そうなると大事なのが1、2番。上本は1番で調子を上げているがポイントは大和。打率2割そこそこ、犠打を続けて失敗するなど心もとない部分はある。ただ、2番は犠打や進塁打など求められる役割が多い。2番に慣れてくれば昨季も打率.264をマークしており、もっとやれるはず。大和の高い守備力は投手の安心感が違う。数字には表れない部分で貢献度は大きい。時間をかけてでも2番として育てるべきです」

 阪神はファンやマスコミの注目度が高く、結果が出ないとすぐに批判対象になる。和田監督の我慢強さが求められる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動