阪神が県岐阜商・高橋に食指 藤浪以来の高校生ドラ1指名か
「阪神が高校ナンバーワン投手といわれる高橋純平(県岐阜商)を密着マークしている。担当の熊野スカウトはそれこそ、練習から一挙手一投足をチェック。高橋は実力もさることながら、ルックスもいい。親会社、球団が嘱望する生え抜きスターになり得る選手であり、女性ファンの拡大ももくろんでいるようだ」
アマ球界関係者がこう言った。
高橋は今秋ドラフトで複数球団による1位指名が確実視されるMAX152キロ右腕。阪神は5日に行われる夏の予選の初戦(本巣松陽戦)に複数のスカウトを派遣するとみられている。
ただ、阪神はこれまでも生え抜きスターになりえる高校生に興味を示しながら、最終的には無難な即戦力に“逃げる”傾向がある。05~07年に行われた高校生ドラフトを除けば、過去13年間で高校生を1位で獲得したのは、12年ドラフトの藤浪晋太郎(大阪桐蔭)ひとりだ。
09年に菊池雄星(花巻東→西武)をクジで外したことはあったが、その年は結果的に大学生の二神が1位。13年ドラフトでは森友哉(大阪桐蔭→西武)、11年ドラフトでは高橋周平(東海大甲府→中日)を回避している。
1日のヤクルト戦には、13年1位の大卒左腕・岩貞祐太(横浜商大)が先発したが、3回3失点でKOされた。岩貞は即戦力と期待されながら伸び悩んでおり、これが高橋の1位指名を加速させるとの見方もあるが、前例を見ていると、まだまだ信用できない。