チームTRは逆転で2個目の銅 シンクロ女子の勢い止まらず
シンクロナイズドスイミングの日本代表の勢いが止まらない。
水泳の世界選手権(ロシア・カザニ)は27日(日本時間未明)、シンクロのチーム・テクニカルルーティン(TR)決勝を行い、予選4位の日本(乾、三井、中村、箱山、吉田、中牧、丸茂、小俣)が92.4133点で銅メダルを獲得。同種目での表彰台は07年豪州・メルボルン大会で銀を獲得して以来4大会ぶり。26日のデュエットTR(乾、三井組)に続いて今大会2個目の銅となった。
予選で4位と出遅れた日本は和風をテーマにした構成で臨み、太鼓や三味線の音に乗って切れ味のある演技を披露。予選で0.2204点差をつけられたウクライナを逆に上回った。
デュエット、チームともTRで表彰台に上がったが、来年リオ五輪に弾みがついたと見るのは早計だ。世界選手権のシンクロはソロ、デュエット、チームとも五輪とは異なり、TR、フリールーティン(FR)と別々にメダルを争う。それだけに井村雅代ヘッドコーチは「(五輪は)まだ安心じゃない。TRとFRの両方で勝って、初めて(五輪の表彰台が)見える」と厳しい表情で話した。
チームFR予選は28日の23時30分(日本時間)開始。
▽乾友紀子主将のコメント
「(デュエットTR3位の)うれしい思いをチームのみんなとも味わえた。(井村)先生についてきてよかった」