楽天・三木谷氏は交代指示も…オーナー“現場介入”の危険度

公開日: 更新日:

 楽天の初代編成部長だった広野功氏も田尾監督の解任に納得できず退団している。スポーツライターの工藤健策氏はこう語る。

「球団のオーナーがチームに口出しするのは当然のこととはいえ、それは球団経営に関わる重要事項や監督人事などについてです。三木谷さんはIT企業経営者。野球のスペシャリストではありません。現場を任されている監督から見れば素人同然です。そんな人が打順や作戦にまで指示を出せば指揮系統は混乱するし、ナインは首脳陣の言葉を軽視するようになる。それぞれの信頼関係は崩れてチームはまとまりを欠く。プロ野球大勢のファンの支持があって成り立っている。オーナーが私物化できるものではない。三木谷さんの行為はファンを無視した行動ともいえます」

■メジャーではファンが罵声を浴びせることも

 カネを出しているのがオーナー自身だとしても、だから何をやっても許されるということにはならない。メジャーにも現場介入するオーナーがいるにはいるが、細かい打順や具体的な選手起用にまで口出しするという話は聞いたことがない。球団経営は主にファンの入場料収入で成り立っている。ファンあっての興行なのに、シロウトオーナーがチームをグチャグチャにすればファンを愚弄することになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  1. 6

    40歳目前の綾瀬はるかは"長い春"か…冠番組に映画主演と「決断できない」ジェシーとの関係

  2. 7

    岡田准一が真田広之をライバル視…Netflix超大作時代劇「イクサガミ」での“無茶ぶり”には困惑の声も

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    浜田雅功の休養で暗雲漂う…大阪・関西万博とダウンタウン活動再開の行方

  5. 10

    精神科医・和田秀樹氏が語る「老害」を乗り越える方法