楽天首脳陣は誰も信じない 三木谷オーナーの「負けてもいい」
楽天の急降下が止まらない。交流戦はセ・リーグの「弱さ」に助けられ、10勝8敗と勝ち越したものの、リーグ戦再開後はロッテに3連勝した直後から黒星ばかり。3日の日本ハム戦も4-5で敗れ7連敗を喫し、借金は「5」まで増えた。
他の球団ならそろそろコーチの配置転換などテコ入れ話が出てくる頃だが、楽天にそんな動きはない。
チームを指揮する大久保監督は就任1年目。加えて、捕手の嶋を筆頭に、銀次、藤田ら主力が相次いで故障中という事情を考えれば「仕方がない」という声もあるが、球界関係者は「別の理由がある」という。
「今年のチームは基本的に三木谷オーナーがシーズン前に考えたプランを大久保監督が忠実に実践しているだけ。走者が出たら、ほぼ全員が盗塁する“超機動力野球”も、オーナーが強力にプッシュしている作戦といわれている。オーナーがベンチを縛っているわけですから、首脳陣に強く当たるわけにはいかない。でも、現在借金17でリーグ最下位に低迷するオリックスに抜かれることがあれば、さすがにオーナーも黙ってはいない。そもそもが短気な性格ですから、大久保監督の休養もあるかもしれない」