智弁和歌山・高嶋、明徳義塾・馬淵 両巨頭はここがスゴい
強豪校の中で最もいい野球をやっているのではないか。1点を取る走塁面はかなりうるさいようだ。犠打や守備をしっかりやって動くところは動く。打つべき選手が打つといった「基本」を明徳ナインは馬淵監督に叩き込まれている。
2人に共通するのは今までの甲子園で「采配ミス」がほとんどないこと。
2人ともよくスクイズをやるが、外されて失敗したのを見たことがない。常に主導権を握り、相手の先を行っているからだろう。
しかし、両監督にとっては受難の時代に突入している。コワモテで厳しいイメージ。私と渡辺2人が在籍していたかつての横浜も同じ悩みを抱えていた。
「指導者が怖くて厳しい高校には行きたくない」
私が中学生やその親によく言われた言葉である。両校とも最近の選手に敬遠される傾向があると聞く。昔より選手集めには苦労しているようだ。
明徳の初戦はセンバツ優勝の敦賀気比。強豪相手だが、馬淵監督の手腕に注目している。70歳を目前にした高嶋監督はウオーキングを欠かさないなど、日々体を鍛えている。私と“同年代”。いつまでも元気で頑張って欲しいと思っている。