心理学者が提言 松山は全米プロで「持論系動機付け」の貫徹を
今シーズン最後のメジャー、全米プロゴルフ選手権が8月13日から4日間、ウィスコンシン州のウィスリングストレイツ(7514ヤード・パー72)で開催される。このコースは名匠ピート・ダイ設計のリンクスタイプの難コースで、数多くのバンカーと高速グリーンがプレーヤーを悩ませる。
すでに松山は技術的にメジャーを獲得できる域に到達している。後はメンタル面のみ。結果に一喜一憂している低レベルの心理状態では、到底メジャーのタイトルは獲得できない。
松山がメジャータイトルを手にするとしたら、私が心理学上最強の動機付けと定義している「持論系動機付け」を徹底して貫くしかない。
この動機付けは文字通り自分を信じて我が道を貫き通すこと。キーワードは、「この舞台の主人公は自分」「他人と比較しない」「誰が何と言おうと自分のやり方を貫き通す」となるだろう。たとえ思い通りのプレーができなくても、決して首をかしげてはいけない。終わってしまったすべてを捨て去って「今、ここに」という目の前の一瞬に最高レベルの集中力を発揮して、徹底して自分のゴルフを貫けば必ず道が開ける。
今季の松山は、マスターズ5位、全米、全英オープンがそれぞれ18位だった。最後のメジャーで奇跡を起こして我々に感動を与えてもらいたい。