県予選直前に大激怒 ベイ梶谷が語る開星“やくざ監督”の教え

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「あれは良くない発言だったとは思いますけど、僕らには『この打席で打てなかったら死ぬくらいの気持ちでやれ!』とよく言われていましたからね。外で見ている人間にはわからないかもしれないけど、本当にすばらしい方です」

 DeNAの梶谷隆幸(26)がこう語るのは、「やくざ監督」と呼ばれた島根・開星の恩師・野々村直道元監督のことである。

 羽織はかまで抽選会に出席するなど話題をさらった同監督は、10年春に21世紀枠の向陽(和歌山)に敗れると、「腹を切りたい」と発言して謝罪、退任に追い込まれた。が、復帰を願う嘆願書が8000人分も集まり、翌11年から監督に復帰。12年3月に定年退職した。

 そんな恩師との3年間の思い出の一つが、初めて甲子園出場を果たした3年夏の予選直前の練習試合。開星は鳥取西とダブルヘッダーを行い、1試合目に1年生投手に完封負けを喫した。「本番のつもりでやれ」と言われていたが、負けたことで試合後、野々村監督は「この試合をどういうつもりでやれと言ったんや!」と大激怒。部員を前に説教が始まった。

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